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ブログ2025.02.02
【CEOインタビュー vol.3】近年注目のパーパスとは?
- #ci-vi-development
- #copywriting
「伝え方を変えれば、世界は変えられる。」
情熱を持って取り組んでいる仕事が、なかなか 世の中に伝わらない。人を幸せにし、世の中を良くするために生まれたサービスやプロダクトが、日の目を見ないまま消えていく。そんな現状を変え、もっと世の中の素晴らしい夢や情熱が続く世界へ。私たちは、世の中のあらゆる “伝え方”を変える事で、世界をよりよく変えていく 。
こうした思いから、「伝え方」を革新し、より良い未来を創ることを目指すコミュニケーションテックカンパニー「NOBU Planning(ノブプランニング)」を率いる鈴木宣彦が、大手広告代理店での豊富な経験とスタートアップ経営の知見を活かし、広告クリエイティブに関する多様なテーマについて自身の考えをわかりやすく言語化していく企画「CEOインタビュー 」。
第3回のテーマは、近年注目を集めている “ パーパス ” です。ノブプランニングCEOの鈴木が、注目される背景やその重要性について語ります。
〈聞き手=松平祐樹(NOBU Planning)〉
松平:パーパスという言葉について、最近よく耳にします。この「パーパス」という言葉の意味を教えていただけますか?
鈴木:パーパスというのは「企業の存在意義」を表すものです。「なぜその企業が存在するのか」だけでなく、「社会に対してどう貢献するのか」という視点が含まれます。僕の中ではミッションとすごく近い部分があるんですけど、少しニュアンスが違いますね。
松平:確かに、ミッションと近いと感じることがあります。でも、それだとちょっと混乱しそうですよね。
鈴木:そうなんですよ。ミッションやビジョンがちゃんとしていれば、その先にパーパスが見えてくるという感覚です。「何のために存在するのか」「社会にどう貢献するのか」を、より深く掘り下げたものがパーパスですね。
松平:こういった考え方は、昔からあったのでしょうか?
鈴木:現代的な意味での「パーパス」という概念は比較的新しいですが、以前から似た考え方はありました。たとえば、「環境貢献活動 / 社会貢献活動」「サステナビリティ」「SDGs」といったものや、最近だと「ESG投資」など、社会や環境への配慮を重視する流れが背景にあります。それが発展して、企業が本業を通じて社会にどう貢献するかを考えて発信する必要が出てきたんです。
松平:たとえば「木を植える」とか「給食を届ける」といった活動の延長ということですか?
鈴木:そうですね。昔は、「ハンバーガーが売れたら企業が木を植える」とか「この商品を買うと貧しい子どもに給食が届く」といった形で、本業とは直接的には関係のない社会貢献活動をしていました。でも、「その活動って本業と関係ないよね?」という意見が出てきて、本業を通じて社会にどう貢献するのかを考えるようになったわけです。
松平:そういう背景があったんですね。その流れで、パーパスが求められるようになったんですか?
鈴木:はい。それに加えて、株価や投資への影響も大きな要因です。たとえば、ESG投資のように「社会に良いことをしている企業」を評価する流れが進んでいます。企業が社会に貢献していると見られることで、投資家の注目を集めやすくなるんです。
松平:なるほど。それが企業の成長にもつながるんですね。スタートアップと大企業では、パーパスに対するアプローチに違いはありますか?
鈴木:スタートアップは、「社会の課題を解決したい」「業界の負をなくしたい」「こんな未来や社会を実現したい」といった強い創業理由や動機があって立ち上がることが多いので、最初から強いミッションを持っています。一方で、大企業の場合、長い歴史の中で事業内容が創業当初から大きく変わっていることも多いので、「この会社は何のために存在しているのか?」が曖昧になることがあります。そのため、改めてパーパスを定義する必要が出てくるんです。
松平:確かに、大企業は長い歴史がある分、その必要性が高いですね。最後に、これからパーパスを設定しようとしている企業に向けて、アドバイスをいただけますか?
鈴木:まず、自社の存在意義を深掘りすることです。「なぜこの社会に存在しているのか」「本業を通じてどんな価値を提供できるのか」を考え、それを明確に言語化することが大切です。そして、そのパーパスを社員や社会に共有し、実行可能な形に落とし込むことが成功の鍵ですね。
松平:本日はありがとうございました。社会に貢献する本業を通じたパーパスの重要性について、よく理解できました。
株式会社NOBU Planningは、TVCM制作と経営者の想いを言語化するコピーライティングを中心に、革新的な広告表現やコアアイデアの企画提案、ブランディング戦略の立案を行っています。また、スタートアップやベンチャー企業、中小企業向けに、月額制サブスクリプション型サービス「KOTODAMA-コトダマ-」を提供し、企業のパートナーとして、事業ワードの策定 / コピーライティングや、WEBムービー制作を安価にサポートしています。
創業者で代表取締役社長CEOの鈴木は、株式会社電通にてコピーライター、CMプランナー、デジタルプランナー、ビジネスプロデューサーを歴任してきました。現在は自身も起業してスタートアップビジネスを立ち上げて事業会社を経営しており、経営視点を取り入れたクリエイティブ提案が可能です。お気軽にお問い合わせください。