BLOG
ブログ2025.01.28
【CEOインタビュー vol.1】企業経営の一歩“事業ワード ” とは?
- #ci-vi-development
- #copywriting
「伝え方を変えれば、世界は変えられる。」
情熱を持って取り組んでいる仕事が、なかなか 世の中に伝わらない。人を幸せにし、世の中を良くするために生まれたサービスやプロダクトが、日の目を見ないまま消えていく。そんな現状を変え、もっと世の中の素晴らしい夢や情熱が続く世界へ。私たちは、世の中のあらゆる “伝え方”を変える事で、世界をよりよく変えていく 。
こうした思いから、「伝え方」を革新し、より良い未来を創ることを目指すコミュニケーションテックカンパニー「NOBU Planning(ノブプランニング)」を率いる鈴木宣彦が、大手広告代理店での豊富な経験とスタートアップ経営の知見を活かし、広告クリエイティブに関する多様なテーマに応えるインタビュー企画「CEOインタビュー 」。
初回のテーマは、ノブプランニングCEOの鈴木が、すべての企業や事業に必要であると提唱する、“ 事業ワード ” とは何か。その本質を深掘りします。
〈聞き手=松平祐樹(NOBU Planning)〉
松平:早速ですが、NOBU Planningの提唱する事業ワードとは、具体的に何を指すのでしょうか?
鈴木:事業ワードとは、企業活動を進めるために必要なすべての言葉です。言い換えれば、経営者が考えなければならない言葉全般のことです。
具体的には、まず「事業ドメイン」があります。企業が何をしているのか、一言で表せる事業を定義する言葉です。その上に「スローガン」があります。「スローガン」には、企業全体を表現する「企業スローガン」と、特定のサービスを表現する「サービススローガン」があります。「企業スローガン」は「タグライン」と呼ばれることもありますね。
さらに「ステートメント」はスローガンの背景や意図を補足し、お客様や世の中の生活者にスローガンへの共感を生み、世界観を伝える文章のことです。「ミッション」は、そもそもなぜその事業を始めたのか、創業の理由や原点を示す言葉です。「ビジョン」は、その事業が広がった先にある未来や目標を指します。「バリュー」は、ミッションとビジョンをつなぐ行動指針です。そして「コンセプト」は、今何をすべきかを示す言葉で、企業が自分たちを見失わないためのコンパスのようなものです。
また、「キャッチコピー」は広告やキャンペーンで使われる短期的な表現です。これに対して「ボディコピー」はキャッチコピーを補完する文章で、チャネルや目的によって内容が異なります。
松平:事業ワードを持つことでどのような効果がありますか?
鈴木:大きく3つの効果があります。まず、理想的なお客様に選ばれることです。取引先や生活者に対して、自社の魅力が一貫して伝わります。
次に、従業員の行動が変わること。事業ワードを軸にした行動を取るようになるため、企業活動全体が統一されます。たとえば、従業員が自分たちの事業ワードを意識して行動することで、店舗運営や商品の提供方法が大きく変わることがあります。
さらに、タッチポイント、つまり広告や店舗デザイン、商品展開などのお客様との全ての接点が変わる。これによって、生活者の企業に対する印象も変化します。
松平:具体的な事例を教えてください。
鈴木:スターバックスの「サードプレイス(第3の居場所)」という言葉が良い例です。この言葉があることで、店舗の内装や接客、商品の提供方法に一貫性が生まれます。
たとえば、スターバックスでは、カップをお客様自身で片付ける必要がありません。これは「サードプレイス(第3の居場所)」というコンセプトに基づいた行動の一部です。従業員がこの言葉を意識して行動することで、顧客は「ここは特別な場所だ」と感じるようになります。結果として、店舗全体の雰囲気が他の競合とは違う、居心地の良いものになっています。
松平:事業ワードを作るプロセスを教えてください。
鈴木:まず、事業ドメインを定義します。それを基にスローガンやステートメントを作り、次にミッション、ビジョン、バリューを整理します。さらに、キャッチコピーやボディコピーを策定して、すべてを一貫した形に整えます。
このプロセスによって、企業の方向性が明確になり、従業員や顧客へのメッセージが統一されます。これにより、企業のブランド価値が高まり、顧客や取引先に選ばれる企業へと成長します。
松平:最後に、なぜ事業ワードが重要だと思いますか?
鈴木:事業ワードは、理想的なお客様に選ばれるための基盤です。さらに、従業員の行動やモチベーション、広告や店舗を通じたタッチポイントの設計が変わります。その結果、生活者が企業に抱く印象やイメージが変わり、選ばれる企業となるのです。
株式会社NOBU Planningは、TVCM制作と経営者の想いを言語化するコピーライティングを中心に、革新的な広告表現やコアアイデアの企画提案、ブランディング戦略の立案を行っています。また、スタートアップやベンチャー企業、中小企業向けに、月額制サブスクリプション型サービス「KOTODAMA-コトダマ-」を提供し、企業のパートナーとして、事業ワードの策定 / コピーライティングや、WEBムービー制作を安価にサポートしています。
創業者で代表取締役社長CEOの鈴木は、株式会社電通にてコピーライター、CMプランナー、デジタルプランナー、ビジネスプロデューサーを歴任してきました。現在は自身も起業してスタートアップビジネスを立ち上げて事業会社を経営しており、経営視点を取り入れたクリエイティブ提案が可能です。お気軽にお問い合わせください。