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2025.02.03

【CEOインタビュー vol.5】タグラインとスローガンの違い。

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「伝え方を変えれば、世界は変えられる。」

情熱を持って取り組んでいる仕事が、なかなか 世の中に伝わらない。人を幸せにし、世の中を良くするために生まれたサービスやプロダクトが、日の目を見ないまま消えていく。そんな現状を変え、もっと世の中の素晴らしい夢や情熱が続く世界へ。私たちは、世の中のあらゆる “伝え方”を変える事で、世界をよりよく変えていく 。

こうした思いから、「伝え方」を革新し、より良い未来を創ることを目指すコミュニケーションテックカンパニー「NOBU Planning(ノブプランニング)」を率いる鈴木宣彦が、大手広告代理店での豊富な経験とスタートアップ経営の知見を活かし、クリエイティブやマーケティングに関する多様なテーマについて自身の考えをわかりやすく言語化していく企画「CEOインタビュー 」。

第4回のテーマは “ タグラインとスローガンの違い” です。「違いがわからない」という声をよく耳にするこれらの言葉について、大手広告代理店出身コピーライターのノブプランニングCEO 鈴木が、わかりやすく解説します。

〈聞き手=松平祐樹(NOBU Planning)〉

松平:まず、タグラインと企業スローガンの違いを教えてください。

鈴木:タグラインと企業スローガンは基本的には似たような意味合いですが、その役割には明確な違いがあります。タグラインは外向きの言葉で、社名と一緒にお客様や世の中に向けて発信することを前提にしています。一方、スローガンは基本的には内向きで、社内に向けたメッセージとして使われることが多いですね。

松平:なるほど。タグラインは外向き、スローガンは内向きということですね。社内用のタグラインというものは存在しないんですか?

鈴木:はい、タグラインは外に出すことを前提としているので、社内用という形では存在しません。タグラインは、企業の価値やお客様との関係性を示す「価値の宣言」としての役割を持っています。

松平:タグラインは具体的にどのような価値を表現するものなのでしょうか?

鈴木タグラインは「コンセプト」を一行で表現したものです。コンセプトというのは、「現在やるべきこと」を示すもので、それを簡潔に言葉にしたものがタグラインと言えます。中長期的な視点でブランドの価値を世の中に浸透させるために使われる重要な言葉ですね。

松平:コンセプトをベースに作られた外向きの言葉、という理解で良いでしょうか?

鈴木:その理解で正しいです。タグラインは、企業が提供する価値や解決する課題をシンプルに表現し、お客様に伝えることを目的としています。

松平:企業スローガンについてですが、タグラインとの違いをもう少し詳しく教えてください。

鈴木:企業スローガンは基本的に内向きの言葉で、従業員に向けて「私たちはこれを目指していく」というメッセージを伝えるものです。タグラインが「価値の宣言」であるのに対し、スローガンは「目標の宣言」に近い役割を果たします。

松平:タグラインがコンセプトのエッセンスで、スローガンがビジョンのエッセンスに近いという感じですね。

鈴木:はい、そのイメージです。タグラインはコンセプトに近く、企業の価値を外向きに伝える役割を持っています。一方、スローガンはビジョンに近く、企業が目指す未来像を共有し、従業員を鼓舞するためのものです。また、スローガンは短期的または中期的な目標を示す場合が多く、「今月のスローガン」のような使い方をされることもあります。

松平:今回の話を整理すると、タグラインはコンセプトを一行で表した外向きの言葉で、企業スローガンは内向きで短期的または中期的な目標を伝える言葉、ということで良いでしょうか?

鈴木:はい。ただ、タグラインやスローガンの呼び方や解釈は企業によって異なる場合があります。同じ意味で使われることもあれば、微妙な違いがあることもあります。その点を柔軟に考える必要があると思います。


株式会社NOBU Planningは、TVCM制作と経営者の想いを言語化するコピーライティングを中心に、革新的な広告表現やコアアイデアの企画提案、ブランディング戦略の立案を行っています。また、スタートアップやベンチャー企業、中小企業向けに、月額制サブスクリプション型サービス「KOTODAMA-コトダマ-」を提供し、企業のパートナーとして、事業ワードの策定 / コピーライティングや、WEBムービー制作を安価にサポートしています。

創業者で代表取締役社長CEOの鈴木は、株式会社電通にてコピーライター、CMプランナー、デジタルプランナー、ビジネスプロデューサーを歴任してきました。現在は自身も起業してスタートアップビジネスを立ち上げて事業会社を経営しており、経営視点を取り入れたクリエイティブ提案が可能です。お気軽にお問い合わせください。

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